ツイッターを使い始めてから2年ほど経つと、いろいろなサービスを知るようになった。
そんなサービスのひとつ、マシュマロという匿名の質問サイトを、時おり時間に余裕があるとき、私は利用している。

そのサイトで質問募集を開始してみた最初のころ、投げかけられた質問に
「私にとってキムジェファンはどういう存在ですか?」というものがあった。
そして、昨日キムジェファンが出演し、MCを務めた札幌のKMFを観覧してきて、今、ふとその質問を思い出している。

実は私は、ワナワンとジェファンに落ちる前は、20年間、国民的アイドルSMAPのファンだった。
なぜこのブログでSMAP?と思われるかもしれないが、これを書くのは理由がある。
20代になっても、結婚してもアイドルグループを好きでいるということを、恥ずかしいことだと思わせなかった彼ら。彼らの歌は20代から40代にかけての自分の応援歌だったし、エンターテイメント性あふれるステージは、いつも夢を見させてくれて、私にエネルギーをくれた。
そんな彼らが、きっと老いてもグループの形を壊すことはないだろうと勝手に思っていた彼らが、突然ばらばらになってしまった。
信じていた20年間、自分の中で強固な存在だった彼らが砕け散って、私の心の中にはぽっかりと空洞ができてしまった。

そんな状態でしばらく時が過ぎていき、実生活で仕事に追われ、アイドルのことを考える余裕が自分の中から消えていたころ、前に記事を書いた通り、プロデュース101、キムジェファンを知り、ワナワンに出会った。

空っぽだった私の中に、彼らは滑り込むように入ってきて、自分でも知らないうちに、彼らが、キムジェファンが私の中で息づき始めた。
そして私のオタク心は、からからに乾ききった大地が水を蓄えるようにワナワンとキムジェファンで満たされていったのだ。

ワナワンとジェファンを追い始めると、生来のオタク気質が数年の沈黙を破って目覚めてしまい、自分でも少々コントロール不能な状態に陥ってしまったのは、自分にとっても予想外だったけれど、そんな自分の行動を、振り返ってみて、また、昨日札幌で彼の最新のパフォーマンスを見てから思うことは一つ。

「惹かれることに抗えない」

そんな表現が、自分にとって一番しっくりくる。

私にとって、キムジェファンとは、アイドルとして惹かれる運命だったとしか言えない。
そして、オタクとして惹かれることに、実年齢は関係ないのだということを思い知らされた。

キムジェファンは、高校のころから歌手を志し、オーディション番組に何度も出演し、自分の人生の目標をすでに歌うことだと定めていたけれど、SBSの公開勝ち抜き番組の「神の声」に出て優勝した後、そのまま話題になって、そのままアーティスト路線でデビューしていたら、きっと、空っぽの心を満たすようなジェファンとして出会うことはなかったし、彼もワナワンにはならなかった。
そう、自分も、プデュに出ていない、ワナワンではない、ジェファンに惹かれたかどうかもわからない。

そして今や、Neighbors know my name、Sorry not sorry、デザイナーといった、ごまかしのきかないソロダンスステージをこなすようになったジェファンだけれど、ワナワンにならなければ彼自身も、ダンスのポテンシャルが開花しないままだったと思うと、そしておそらく最初志していたアーティスト路線がうまくいくとも限らなかったかもと思うと、彼がプデュに出たことはやはり運命だったんだろうし、今ジェファンを愛する世界中のファンはきっと同じことを思ってるんじゃないかな…。

そして、私はワナワン活動の1年7か月と、ソロデビュー後のこれまで、ジェファンがエンターテイナーとして成長していく姿を、ファンとして楽しめることの幸せを味わわせてもらっている。

そう、だから私にとってキムジェファンは、やはり、まだアイドル。でもいずれは偉大な歌手になっていくだろう。
私の後半の人生、彼がこれから歌い続けてくれる歌が、きっと私の人生を伴走するOSTになってくれる。
そんなキムジェファンの歌声と姿を、できる限り近くで、ライブで、聞いて見届けていきたい・・・。私に与えられた時間の許す限り。

キムジェファンは、私にとって今、そういう存在となったのだ。


※私が一番好きな「アニョハセヨ」のステージ、20190801MGMAです※

映像出典:Mnet@Youtube